昔から日本人の食に馴染みのある《梅干し》。
酸っぱかったり、塩っぱかったり、甘みがあったり。
ただしょっぱい・酸っぱいだけでなく、鰹や紫蘇などの風味のものがあったりと一口に「梅干し」といっても沢山の種類があります。

俺は酸っぱくて食べられないの!
でも昔から身体に良いって言うし、お弁当の痛み防止にも効果的と聞いたことがあるので食べれるようになって欲しいという思いを込めて☆

今日は「一日一粒で医者いらず」と言われるスポーツにおける梅干しの効能について語っていきたいと思います!

俺もあまり得意じゃないけれど、身体に良いとわかったら食べれるようになるかもよ?
梅干しってどんな種類がある?
市販の梅干しは大きく分けると3種類になります。
梅干し
梅と食塩のみを使用し、梅を黄色くなるまで完熟させ、塩漬けにしたあとに天日干しする昔ながらの作り方で作る幅広く知られた梅干しのことです。
調味梅干し
スーパーなどで売られている昆布、はちみつ、かつお節などを使ったほとんどの梅干しが調味梅干しというものです。
梅を塩漬けして天日干ししたものを塩抜きし、調味液で風味付けしたり味付けした物です。
梅漬け
梅漬けは梅を塩漬けにしたものを指します。
梅干しは天日干しをして果肉を柔らかくしますが、梅漬けは天日干しをしないので硬さを保っています。
どれも《塩漬け》が基本となっていますが、味付けや使用する梅の種類によってもっと細かく分けることが出来ます。
梅の種類
南高梅
一般的に知られているトップブランドの南高梅は和歌山県産。
肉厚で柔らかく、また種が小さいのが特徴で梅仕事の季節になるとスーパーでもよく見られるようになりますよね!
古城
果肉が緑色で厚く、種が小さい古城は青いダイヤとも呼ばれ青梅の種類の中では一級品とされています。
私は見たことがないのですが、実が硬いので崩れにくいのでジュースや梅酒用の梅として使用されることが多いそうです。
小粒南高
南高梅より一回り小さく、一足早く収穫できる南高梅です。
鶯宿
南高梅よりも一回り大きな青梅で、実は硬いのに香りが強いのが特徴です。
青梅は主に梅酒や梅ジュース、梅シロップに加工されますが、鶯宿はカリカリ梅として使用されることも多いそうです。

私はとらの妊娠中、悪阻でカリカリ梅しかうけつけなくなったことがあり、大変お世話になりました!
他にも
- 青軸
- 白加賀
- 豊後
- 紅映
- 十郎梅
- 竜峡小梅
などが梅干しに使用され、多くが産地を代表する《ブランド梅干し》としてネットなどで販売されています。

梅の実が取れない北海道だから見当たらないのかな?
それぞれの梅の産地では時期になると出回っているのかも気になるところです!
味付けの違い
白干し梅
白干し梅は塩のみで漬けたものを天日干しした物。
一番伝統的な梅干しとして広く知られていますが、昔ながらの製法なので塩分が強く、一番しょっぱいとされています。

しょっぱくて食べられないよ~!
その濃度は約20%もありますが、カビを繁殖させない濃度としては一番最適だそうです。
調味梅
赤しそ漬け
塩漬けした梅干しを赤しそを塩揉みした物に漬け込み、赤く染まった梅干しを赤しそ漬けと言います。
調味梅の一種で、さわやかなしその香りを楽しむことができます。
はちみつ漬け
白干し梅を塩抜きし、はちみつで味付けした調味梅です。
蜂蜜に漬けることで甘さとしょっぱさのバランスが良くなり食べやすくなり、幅広い年齢層から愛されています。
かつお梅
塩抜きした白干し梅に醤油やみりん、かつお節などで味付けや風味付けした調味梅です。
かつお梅は鰹節を使用することで風味が増し、白いご飯との相性もぴったりです。
その他にも《昆布梅》《田舎漬け》《辛子漬け》など、漬け方や味付けによって異なる多くの調味梅干しがあります。
梅干しのもつ栄養素とは?
梅干しと梅干しといっても、先ほどお伝えした通り作り方によって全く種類が異なるので栄養素の効果も異なります。
調味梅干しは減塩調味が施されているのでしょっぱ過ぎず、程よい酸味と甘みで食べやすいので馴染み深いですが、味付けに添加物を使用している物が多いので健康面や栄養面を考えるのであれば《梅干し》や《梅漬け》と表記のある物を選んだ方が良いのでしょう!
けれど…子供が食べるのに梅干しや梅漬けはちょっと辛すぎるかもしれませんね💦

私の大好きな「しんしん」の薄口梅干しは塩分8%の調味梅干しでした!(美味しいからこれからも買うよ~♡)
こうやって成分表を少し気にして見るだけでも勉強になります!
一般的に梅干しは昔から夏場の熱中症予防や疲労回復に有効と言われているので、シーズン中の息子には是非食べてもらいたい‼

やっと栄養素を紹介していくよ!
クエン酸が豊富
クエン酸には長らく筋肉疲労の原因物質と言われてきた乳酸を抑える効果がありますが、昨今の研究ではその疲れは乳酸が原因ではないということが証明されたそうです。

乳酸が溜まり、身体が酸性に傾くことによって筋肉が動きにくくなったり、ダルくなったりするので<乳酸が溜まる=疲れる>という知識はもう過去の事なのね!
不規則な食生活などを続けていると体内でクエン酸のはたらきが弱くなってしまいます。
そうなると活動するためのエネルギーをうまく作り出せなくなってしまうのでスタミナやパフォーマンスみも影響が出てしまいますね💦
他にも食欲を増進させる効果や鉄やカルシウムなどミネラルの吸収率も高める効果もあるので、これから暑い時期が続くので汗を多くかいたり、暑さで食欲が落ちた時に気にして摂取したい栄養素ですよね。
このクエン酸は殺菌効果も高いので、お弁当の腐敗防止に用いることも出来ます。
- エネルギーを作り出し
- ミネラルの吸収を高め
- 食べ物を傷みにくくする
クエン酸(梅干し)は夏のおにぎりにピッタリですね!
梅干しにはクエン酸の他にもリンゴ酸、コハク酸も多く含まれています。
ナトリウムが豊富
過剰に摂取してしまうと血圧が上がったり、身体がむくんだりしてしまうナトリウムですが、人間の身体にとって夏の暑い時期には必要不可欠なミネラルです。
熱中症予防に最適なので飲料は勿論、ナトリウムの含まれる飴やタブレットは近年人気が高く売り切れている事も多くあります。
鉄分が含まれる
全身に酸素や栄養を運ぶのに必要な鉄分。
10歳前後は身長の伸びも大きいので筋肉や血液を作るため体内の鉄分が不足しがちになります。
持久系スポーツでは貧血も起こりやすいので、鉄分や鉄分の吸収を助けるビタミンCも積極的に取りたいですよね!
梅はりんごやみかんなどに比べて鉄分は多く含まれますが、梅干しの鉄分は、肉や魚などの動物性食物に含まれる鉄分より吸収されにいのが難点です。
動物性たんぱく質と組み合わせる事で、吸収率がアップしますよ!
バニリンが含まれる
バニリンは、バニラエッセンスのあの甘い香りの主成分らしいです。
スポーツに特化した効果はなさそうですが、バニリンが体内の脂肪細胞を刺激し、脂肪を燃焼する効果があるのでダイエットに効果的なんだとか!
(そういえば随分と前に<梅干ダイエット>って流行りましたよね?)
梅干しを加熱することでバニリンの量が約20%も増え、一度増えたバニリンは冷やしても減少しません。
加熱して保存しておくと使いたい時にいちいち焼く手間が省けますね。

父さん、明日からお弁当に焼き梅干し入れなきゃダメだわ!
その他、豊富に含まれる栄養素
- ポリフェノール
- カルシウム
- カリウム
- ビタミン
梅干しの効果とは?
調理における梅干しの効果
魚や肉を煮るときに梅干しの果肉や種を入れると臭みを消してくれる効果があります。
我が家ではサンマやイワシが安い時に多めに買って梅煮にすることがあります。
魚特有の臭みが無くなりますし、梅の塩気と酸味が合わさり、缶詰の醤油煮よりサッパリしてご飯との相性も抜群ですよ!
(圧力鍋で煮ると短時間で骨まで食べられるようになるのでカルシウムもバッチリ摂取できます!)
また、梅干しに含まれる酸の効果で水分を含みやすくなるため、ささみやヒレ肉など加熱しすぎるとパサパサになってしまう食材と合わせることでお肉がしっとり仕上がります。
クエン酸の効果でジャガイモと一緒に煮ると煮崩れにくくなる効果もあるんですって。

「じゃがいもの梅煮」は食べたことがないのでとても興味があります!
スポーツにおける梅干しの効果
先ほど梅干しにはエネルギーを作り出し、ミネラルの吸収を高め、ナトリウムと摂取するのにピッタリとお伝えしました。
「これから暑さも増していくと、水分に加えて塩分も必要になる。」
<梅干し>は日本が誇るべき食べ物なのかもしれませんね!
効果的な食べ方は?
調味料として他の食材と合わせる
他の食材に比べ小さい梅干しが主菜になるのは大変なので、バランスの良い食事に梅干しをプラスするのが効果的でしょう。
動物性たんぱく質と組み合わせる事で鉄分の吸収力が上がるので、梅干しの塩分や酸味を利用して調味料代わりにしたりして、1日1粒摂取するのを続けていけたら良いですね!
おにぎりにするなら
昔ながらの海苔でまいた梅干し入りおにぎりにすれば、梅干しに含まれるクエン酸の働きで、海苔のカルシウム吸収率が高まりますし、炎天下でお弁当やおにぎりの痛みが心配な時もピッタリでしょう!
栄養面を考えるなら、ヘルシーなサラダチキンやささみのマヨ和えと大葉と梅干しを混ぜご飯にしておにぎりにするとサッパリかつ動物性のタンパク質も一緒に摂取出来るのでおすすめですよ!
魚やお肉の梅煮で混ぜご飯にしておにぎりにすると、水分が多いので食べる時に崩れやすくなります。
注意しましょう。

今度焼き鳥屋さんに行ったら《梅ささみ》にチャレンジしてみるね!
梅干しのおにぎりはそれから…
まとめ
梅干しについてのおさらいです!
- 梅干しには沢山の種類がある
- なじみ深いのは「調味梅」
- クエン酸・ナトリウム・鉄分などが豊富
- 熱中症予防効果はメジャーリーガーお墨付!
- 海苔を合わせると海苔のカルシウム吸収率UP
- 魚やお肉と合わせると鉄分の吸収力UP
実は今回、この記事を書きながら、長年やってみたいと思っていた<梅干づくり>に初めてチャレンジしてみました!
食べられるのはまだ先になりそうですが、自分が作ったものが子供の食生活のサポートに繋がれば、こんなに嬉しい事はありませんね♡
どんな仕上がりになるかはわかりませんが、カビずにすくすく美味しく成長してくれるといいなあ~と思いながらお世話しています(笑)
いずれご報告しますのでお楽しみに!
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